葬儀

儀礼については長阿含経三には仏の遺骸を転輪聖王の葬法にならって荼毘にしたことを伝え、淨飯王般涅槃経には、仏が自ら香炉を手にして、浄土王の遺骸の前に進まれたことを伝えている。中国では主として土葬を行い、儒教では冠婚総代を大礼とした。

日本では古来主として土葬が行われたようで殉死などの風もあったが、仏教の伝来とともに火葬も行われるようになった。平安時代には火葬場が設けられて三昧場と呼ばれた。(火葬は約千二百年前道昭僧都が遺言として行わしめたのに始まる)葬儀については、時代とともに変遷があり、明治以降は各宗それぞれの儀式で行われるようになった。(時宗法要経典より抜粋)

時宗作法に基づき故人を弔うのが西念寺の葬儀です。すべてに手順しきたりがございます。以下は葬儀から四十九日までの各法要です。

この際頭北面西(釈尊が入滅した時の姿勢がこれにあたることから一般に死者を北枕に寝かせるようになる)

※富士吉田の一部では枕経を終えて初めて北枕にする地域、風習がございます。枕元には花・香炉・枕飯・コップに水などを置き、末期の水(本来臨終の間際に捧げるものであったのが死後ささげる形に変遷した)・死に水・浄水を上げるための道具を用意します(割箸に脱脂綿でつくります)
枕元には上記のほか、枕団子やお供え物を置くことも多くあります。

葬儀まで日がある場合にはその前日に仮通夜を行う場合もございます。

この場合は「繰り上げ初七日法要」といいます。(亡くなった日を含め七日目が初七日にあたります)

※上記は事情により順番が変わったり、省略する場合もございます。