山梨県郡内地方きっての由緒ある古いお寺で、奈良時代(西暦719年)、行基が創建したと伝えられています。西念寺と富士山信仰との関係は深く、江戸時代、富士講の人達は西念寺精進場で身を清めた後、富士に登拝したといわれています。

かつての火事の爪痕

史実は物語る



ラップルコンクリート掘削作業三日目。埋蔵文化財地域ではないので本来調査は不要とのことであるが、念のため富士吉田市の学芸員の方に調査していただいた。
結果は陶器の破片のようなものがあったらしいが・・・文化財(土器の類)はなかった。・・・とりあえずホッとするべきなのか、はたまた違うのか・・・・歴史を覆すようなものの出土?っも期待しつつも・もし万が一土器の類が出てきたら・・・たちまち工事は中止・・・それはそれで大変な事態となってしまうわけで・・・はたまた骨なんて・・・・
と様々なことを思いながら待っていたら、地層の中に黒い部分があるとのことで、これは”墨”であることが判明。おそらくはかつての火災の爪痕ではないかと・・・寺史でもわかるとおり、西念寺は少なくとも三度の火災に遇っているので、この地層が解体した庫裏を移築するきっかけとなった文久二年の上吉田の大火なのか??いずれにせよ史実を物語る、”発掘”であったことは間違いありません。